「どこにいくのかしら?新城」
金髪の同級生が俺を呼び止める。
俺は後ろを振り返ったがその後、ヘビに睨まれたカエルのように動くことができなかった。
修一
「うぅ…あぁ…」
麻宮
「何を怖がっていますの? あぁ…、今から何されるかわかっちゃいましたか?」

もし…
もし、体の調子が悪くなければ…
逃げ切れたかもしれない。
でも今の体調ではかなり厳しい
目の前にいる麻宮はもう以前の麻宮ではない。
もう彼女は『あちら側』の人間だ。
口元は残忍に歪み、青かった瞳は緑に変わりその姿は蛇を連想させた。
修一
「やめろ……」
とにかく逃げないとっ
泣き言言っててもしかたない。
麻宮
「何をですか?言わないとわかりませんよ」
麻宮が舌で自分の下唇を舐めあげる。
顔も少し赤みを帯び、これから獲物をいたぶることごできるという興奮で恍惚としているのがわかる。
修一
「俺は優衣を取り戻しに来ただけなんだ」
麻宮
「そうですね。
あなたの如月への想いにかけてレストランであなたをけしかけたのに…
やっぱりあなたには無理だったみたいですね、優衣の排除は……」
あぁ……そういうことか
テヒから優衣を引き剥がしたくて麻宮は俺にあんなことを言ったのか……
今となってはどうでもいいことだが……
さらに麻宮が一歩詰め寄る。
俺は蛇に睨まれた蛙のように動けないでいた。

麻宮
「もう諦めたら?所詮あなたはテヒ様には敵わない。」
修一
「あ、諦められるわけないだろ……」
俺の声は恐怖で震え、手足の感覚がなかった。
麻宮
「あらあら、どうしたのですか?さっきからすっごく震えてますわ…」
ベロォォォォ……
麻宮のヘビのような舌使いが俺の頬を伝う。
カタ…カタカタカタ……
麻宮の言う通り俺の身体は恐怖に支配され、全身が震えていた。
女の子に顔を舐められるという行為も普通なら興奮するんだろうが俺はそんな気分にとてもじゃないけれどなれなかった。
修一
「麻宮…、頼む。見逃してくれ」
俺は優衣たちと仲良かったこともあって麻宮とはそれほど親しかったわけではない。
それでも何度か話したことがあるクラスメイトだ。
優衣や皐月、春奈と比べたらまだ麻宮と喋る方。
一縷(いちる)の望みをかけて俺は麻宮に命乞いをした。
麻宮
「私もテヒ様に同じことを頼んだことがあるの。
助けてってね。
でも助けてくれませんでした。
今ならその気持ち、わかりますわ」
麻宮が俺の服を掴(つか)む。
麻宮
「こんな面白そうなオモチャ、簡単に手放せるわけがないでしょう?」
___________________________________
ソヒョン
「麗華、犯るのはいいんだけど殺しちゃだめだよ?
テヒちゃんがまだ使いたいって言ってたから気をつけてね
薬の効果でその子、かなり弱ってるからあんまり無理すると死んじゃうよ?」
ソヒョン様が実験室の片付けをしながら麻宮に話しかける。
麻宮
「承知しました。
仰せのままに致しますわ。」
新城は確かに弱っていて身体に力が入らないみたい。
まあ、そうでなくても今のわたくしの力にはどちらみち及びませんけどね。
ふたなり化で韓女様ほどではないのかもしれませんが身体能力がすごく上がっているのがわかる。

それに性欲も………
ふたなりと性欲の高ぶりが抑えられない。
すぐにでも新城を使って解消しないと…
プルルルルルルルッッッッ
麻宮・修一・ソヒョン
「「「_________!」」」
その時新城のスマホが鳴り、ポケットに振動が伝わった。
麻宮
「こんなときに電話が鳴るなんてデリカシーがないですわね」
わたくしは新城のポケットからスマホを取り出し電話をかけてきた主を確認した。
麻宮
「あぁ……伊達皐月か」
伊達皐月……
新城にこんな時間に電話を?
今から来られたらちょっと面倒ね
わたくしは通話ボタンをスライドさせて伊達と話をすることにしました。
麻宮
「ご機嫌よう、伊達さん。」
伊達
『________麻宮。どういうことだ。なぜ修一のスマホにお前が出る。』
伊達の声に静かな怒りが込められていた。
ノーマルのくせに生意気だこと
伊達にとってはもはやクラスメイトで信頼できるのは新城しかいない。
他の生徒はもう全員テヒ様の奴隷になったからね。
皐月は勘が鋭い。
気を付けて対応しないと。
麻宮
「あぁ、新城が相談があるとかでわたくしの家に押しかけてきたんですよ。こんな夜分遅くに困った殿方ですこと。」
嘘…
わたくしの家にはもはや誰もいない。
使えない両親はすでにテヒ様に献上しましたし、家の所有権もすでにテヒ様のもの…
伊達
『修一は……?修一がなぜ電話にとらない?』
相当怪しんでいるようね
麻宮
「本人と話したいのなら代わりますわよ?」
皐月
『あぁ…頼む』
私はニヤニヤ笑いながらスマホを新城の手に渡しつつ、新城の首にそっと手を添えた。
余計なことを喋れば首をへし折ってあげるという意味を新城に伝えるためだ。
新城はこちらの意をくみ取ったのかわずかに首を縦にふった。
新城
「皐月…」
伊達
「修一、大丈夫なのか?
RINEで突然優衣を奪い返しに行くって言うものだからてっきりテヒのところに行ってのかと思ったんだぞ?
本当に麻宮の家にいるのか?」
わたくしは新城の首を少し強く締め上げた。
合図はこれで十分だろう。
新城
「ぅ……
あぁ、今、麻宮の家にいるんだ。麻宮はテヒと仲が良いから説得してもらえないかなって思って」
伊達
「それは……どうだろうか
うまくいきそうなのか?」
言い訳としては上出来じゃない。
これは話を合わせてあげないとね
麻宮
「明日、テヒ様に相談してあげますわ。わたくしとしても如月(優衣)がテヒ様の前から消えてくれたら好都合ですもの」
新城
「あ、明日テヒと話をしてくれるそうだ」
まあ本当に如月(優衣)は邪魔者なんですけどね
だからといってテヒ様に意見するなんてとんでもない。
わたくしにできることはせいぜい新城をけしかけることくらい。
新城にスマホを渡すようにわたくしは催促すると新城は震えながらスマホをわたくしに差し出した。
伊達
『大丈夫なのか?』
麻宮
「さあ?それはテヒ様次第かな」

伊達はわたくしが本当にテヒ様に交渉すると思っているみたいね
伊達
『優衣を……よろしく頼む』
新城の顔が不安と恐怖に満ちている
皐月がこいつの最後の生命線だったのだろうから当然だろう。
実際、最近の伊達は剣道の全国大会でもストレート勝ちで優勝するなど全戦全勝負けなしと相当強いらしい。
いくらチョッパリのメスとはいえ、皐月に竹刀をもたせたら私もどうなるか分からない。
新城
「…………………………」
なんとか伊達に合図を送れないかと思案しているのか、新城が考えているのがよくわかる。
麻宮
「じゃあ、また結果が出たら連絡してあげる」
伊達
『…………すまない。よろしく頼む』
まあ、結果が出ることはないけどね
お前は二度と新城と会うことはできない。
わたくしは通話ボタンをスワイプして通話を終了する。
麻宮
「さて……」
新城
「はぁ…… はぁっ……」
新城のやつ、恐怖で動悸が激しくなってるみたい。
これじゃあふにゃチンのまんまでつまらないじゃない。
新城の服を掴むとわたくしは思いっきり両サイドに引っ張りあげた。
新城
「お、おいっ、何を………」
バリバリバリッッッ
服の破れる音がして新城の服についているボタンが弾け飛んだ。
以前から…
以前からこいつのことは欲しいと思っていた。

如月(優衣)に好意を持ってさえいなければ手に入れれたものを……
ただ、それが今、手に入るっ
新城
「麻宮、やめろ。やめてくれ。もう俺にはそんなことする気力も余力もないんだ。」
麻宮
「知ってますよ。あのときテヒ様に頂いた精力剤、飲んだんでしょう?
如月に会うためだけに。」
私は抵抗する力も残っていない新城の上にまたがった。
好きだった男の上に跨るというのはなんとも気分がいい。
この支配感、征服欲
この男を壊したい、貪りたい。
ぐぐぐっ
私のイチモツが鎌首をもたげ新城の口を求める。

麻宮
「舐めなさい。」
新城
「無理だって言ってるだろっ。早くどいてくれ。しんどいんだよ」
新城が怒りをあらわにわたくしを拒否する。
ただ、強気の言葉とは裏腹に呼吸がかなり乱れている。
私が上に乗っていることで身体に負荷がかかり、相当つらいはず…
私は新城の首を右手でつかみ、思いっきり締め上げた。
新城
「ぁががががっっっ!」
麻宮
「新城、抵抗したらこのまま絞め殺しちゃいますからね。」
新城は両手をバタつかせて必死に抵抗するが私は両足で新城の両腕を押さえつけているので全く動かない。

私が腕の力を緩めると新城は激しく咳き込み、呼吸もかなり乱れていました。
新城
「ぜぇっ ぜぇっ… ぜぇ… ぜぇ…」
麻宮
「まだ抵抗する?それとも舐める?」
新城がどれだけ辛かろうがやめる気はない。
むしろ、昔、好きだった男が自分の手の中で苦しむ姿を見てみたい。
愛しているからこそ、苦しみ悶える姿が見てみたい。
今までになかったどす黒い感情がわたくしを闇に染め上げる。

新城
「はぁっっ はぁっっ はぁっっ あ、麻宮……」
今まであの4人の中では唯一、新城にだけは冷たく接したことはない。
気恥ずかしいのもあって優しくは接したことはないが新城もわたくしの気持ちには気付いていたのかもしれない。
新城
「はぁぁっ はぁぁぁ… はぁぁ……わ、わかったっ。するからっ するからこれ以上はやめてくれっ」
そんなわたくしから本気で首を絞めて殺されかけるとは思ってもみなかったのだろう。
麻宮
「早くなさい。丁寧にね」
新城の口がゆっくりとわたくしのふたなりの先に近づく。
迷っているのかその動きは遅く、緩慢だ。
薬を飲んで色んな女の子と繁殖行為をしたというのに今更戸惑うような仕草にわたくしはイライラしてしまった。
麻宮
「遅いですわっ」
わたくしは壊れかけたビルの廃材の上に座ると新城の頭を掴み、無理矢理ふたなりに突き刺した。


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