「テヨンのことはどうにもならないのか?」
私は自分の秘書を社長室に呼んで聞いてみた。
今までミリンのことを信用していろいろ仕事を任せていたがあまりこのミリンという人間について知らなさすぎたようだ。
愛梨に加担して私のことを人質扱いしたときはこいつも奴隷として人間牧場に送ってやろうと思ったがすぐに本国から連絡がありそれができないでいた。
ミリンはどうやら大韓民国総督府の人間のようだ。
(うちの会社を監視するために潜入したのか………)
「社長、そんなにお怒りにならなくてもいいではありませんか。まだ愛梨様が来られた時のことを根に持っているのですか?」
愛梨様だと…?
私の怒りを感じ取ったにもかかわらずミリンはあくびれることもなく話しかけてくる。
「話をそらすな。今はテヨンの話をしている。総督府に交渉の余地はないのか?」
「ふふ、もしどうしてもというのであれば大韓民国総督府のユジン様に話をしてみますか?」

「ユジン様だと?」
「はい、私の直属の上司になります。」
お前の直属の上司は私だろうが・・・・っ
ユジン様といえば覆面をしていて顔を見た人間がいないと言われている人物。
………ただ、韓国人なら誰しもが崇拝する人間
大韓民国をここまで大きくし、日本を半植民地化に導いた功績はほとんど彼女のおかげと言われている。
私自身、彼女を崇拝し、いずれは彼女のような人間になりたいと思っていた。
「ユジン様と交渉すればテヨンを救えるかもしれないと言いたいのか?」
「保証はいたしかねますが……。もしこのままいけばテヨンは人間牧場行きでしょうね。あそこはチョッパリがすぐに死んでしまうので回転が早いですよね。体力のある韓国人は歓迎されるのではないでしょうか?」
こいつ……
「わかった。ユジン様と会う手はずを整えてくれ。私が交渉する。」
「それがよろしいかと。」
「……………………」
私は穂香の手足に手枷や足枷をつけて鎖で引っ張ります。
穂香はすでに正気を失っており、抵抗は全くありませんでした。
それぞれ天井とベットの下に鎖が固定され、穂香はZの字に折り曲げられた格好を強いられました。


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