俺と咲希が結婚したのは1年前。大手証券会社での社内恋愛を経てゴールイン。
咲希は結婚してすぐに仕事を辞め、今は家事で家を支えてくれている。
咲希は俺が今まで付き合った中で最高に美人だ。
まあ美人というか可愛い、清純派といったところかもしれない。
家事も文句なくこなしてくれるし、素直で健気出まっすぐな性格をしている。
「なあ、本当に婚約指輪いらなかったのか?」
証券会社の給料は悪くない。
1馬力とはいえ、指輪を買えないほど困窮しているわけではないのだ。
「大丈夫だよ。前も言ったと思うけど私、老後になったらあなたと二人でお店を開きたいの」
二人で小さな喫茶店を開きたい。
咲希は付き合っていた頃からそう言っていた。
「咲希は欲がないなぁ。婚約指輪くらい買ってあげるのに」
「私の望みはね、湊。あなたと幸せに生きることなの。二人で早く喫茶店開きたいなぁ。」
「咲希・・・」
俺は咲希の健気な一言に胸が高鳴り、唇を重ね合った。
「んっ・・・ちゅっ」
「あなた、大好き」
俺は咲希の服を脱がせて肌を重ね合う
「はぁっ はぁっ」
「ああっ あなたっ」
俺は咲希の局部に自分の息子を入れる。
「あっ イッ イクッ」
もう出てしまった。
まだ挿れたばかりだと言うのに・・・
早漏なんて咲希に失望させてるのではないかといつも気になる。
「ご、ごめん・・・」
「ううん、構わないんだよ。セックスがすべてじゃない。二人の気持ちが大切なんだもの。
私は今、とっても幸せなの。あなたのことが好きなのよ。」
ありがたい。
俺ももうこんなくだらないこと気にするのはやめよう。
咲希と俺はうまくやっている。
きっとこれから子宝に恵まれ、新しい繋がりが増え、幸せを噛み締めていくんだろう。

「久しぶりね、咲希さん。今日は湊君のことで話があってお邪魔させてもらったの」
「なんのお話でしょうか?」
愛梨先輩。
入社当初の私の目標だった人。
仕事もできるし後輩の面倒見もいい。
ただ、最初は後輩に優しい面倒見の良い先輩だと思っていたのだけれど彼女の黒い噂が次第に私を不快にさせていった。
黒い噂、つまりいろんな女の人に手を出してはその犠牲者達をまるで別人かのように変えていくという恐ろしい噂。
同僚の女の子も次第に様子がおかしくなり最後には仕事を辞めていった。
表面上は仕事の重責に耐えられなくなって辞めたと言うことになっているのだけれど本当のところはわからない。
そんな会社だから私は湊と結婚して逃げるように寿退社した。
そんな愛梨先輩と久しぶりに会う。
口調はいつも通り優しかった。
今日は何の話をしにきたのだろうか?
湊が愛梨先輩を連れてくるなんてただ事じゃない。
「うちの大口顧客、西園寺さん。覚えているかしら?」
西園寺さんと言えばどこかの社長さんだったはず
「はい、覚えています。西園寺さんがどうされたのですか?」
「新NISAの積み立て設定を湊君が担当していたんだけれどその設定を間違えたみたいなの」
「!」
そ、そんな単純なミスを
「確認したつもりだったんだけれど・・・」
「西園寺さんはひどくご立腹でね。このことを問題にするって言ってるの」
よりによってあのいわく付きの西園寺さんなんて
「一応、このことはまだ西園寺さんから電話をとった私と湊君しか知らないんだけれど、、、」
「私はどうしたらいいんですか」
愛梨先輩が社内の話をわざわざ私の家に来てまでするなんて明確なコンプライアンス違反。
コンプライアンス違反をしてまで私の家に来た理由、、、つまり私に用があるんだ
「ふふ、別に何もないよ。あえて言うなら旦那のこと、しっかりサポートしてあげなさい。大事な人なんでしょ?」
「え?」
湊が不思議そうな顔をしている。
湊も愛梨先輩がわたし達になにか要求すると思っていたみたい。
「これからのこと説明するね。私、西園寺さんとの関係は良好なの。私なら彼の怒りを沈められるかしれない。」
それは知ってる。西園寺さんは昔から先輩のことを狙っていた。
「僕はどうした・・・」
なにか言おうとした湊を制して愛梨先輩が話し出す
「だから『』あなた』は『なにも』しなくていいのよ。」
「・・・・・」
なるほどそういうことか。
湊はまだ愛梨先輩の意図には気づいていないみたい。
「わかりました。では今回の件は穏便に済ませてくれるんですね?」
「そう努力するね。」
「愛梨先輩、ありがとうございます。あんなことになるなんて本当にどうしたらいいかわからなくて・・・」
湊が安心したのかぐったりして座り込んでしまう。
ただ、私の思っている通りなら礼を言うのはまだ早い
「ありがとうございます。夫のことよろしくお願いします。『私にできることであれば何でもさせていただきますので』」
その日の夜、私は先輩にラインで連絡を取りました。

やはり私の思った通り。
ここは先輩の言う通りにするしかない。
でないとこの人は何をするかわかない。
湊のことを助けてくれないばかりかむしろ事を荒立てて湊に不利なように働くことも十分有り得る。
私はその後愛梨先輩と具体的に会う日取りを決めました。


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