77皐月(皐月×キム・ジソン)

崇韓

キム・ジソン 

「はじめまして、伊達皐月様でいらっしゃいますね」 

伊達皐月 

「…………………………………」 

韓国人か 

朽ち果てた寺で一夜を過ごす毎日

雪が深々と降る大地で坐禅を組んでいた私の背後から一人の女が声をかけてきた。 

父上から譲り受けた刀は手元においてある。 

あと一歩踏み込めば相手の首を胴から切り離す事が出来る。 

キム・ジソン 

「はじめまして、私はキム・ジソンと申します。大韓民国総督府、ハン・ミリン様のもとで人材派遣担当をさせてもらっています。」 

伊達皐月 

「何か用か、韓国人」 

私は刀を持ってゆっくりと立ち上がった。 

殺伐とした空気があたりに立ち込める。 

目の前の韓国人は赤い瞳に紫色の髪の毛。 

今まで『殺してきた』韓国人とは纏っている雰囲気が違う。 

キム・ジソン 

「アゼクコーポレーションの支部をすでに3つほど壊滅させておられますね。それも一人で」 

伊達皐月 

「だから?復讐なら相手になってやってもいいぞ」 

赤い瞳か 

今まで斬り伏せてきたやつらは全員緑色の瞳だった。 

韓国人やドイツ人、アメリカ人は確か瞳の色でランクが決まるとか言っていたな。 

伊達皐月 

(赤は最上級クラスだったか…………) 

だからといって関係ない。 

新城も優衣も春奈も全員行方不明になってしまった。 

父上も殺されたのだ。 

失うものはなにもない。 

あとは日本人としての矜持を示すのみ。 

私は柄に指をかけ、韓女に向き直った。 

キム・ジソン 

「復讐なんてとんでもない。 

皐月様に一つ提案がございましてお伝えに参りました。」 

伊達皐月 

「提案?」 

この期に及んで何を? 

キム・ジソン 

「我が主、ハン・ミリン様に帰順されるのであればパク・テヒを殺害するお手伝いをさせてもらいますよ?」 

伊達皐月 

「なんだと?何かと思えば仲間割れか」 

パク・テヒのやつ、何かやらかしたのか? 

韓国政府に狙われるなんて 

キム・ジソン 

「そういうことになりますね。」 

伊達皐月 

「断る。お前たちは信用ならないからな。そもそもお前が本当に大韓民国総督府所属かどうかもわからないではないか。」 

もしこいつが大韓民国総督府所属のものだとしても女子高生1人に政府が動くとは思えない。 

何か裏があるかもしれない。 

キム・ジソン 

「ん~~、残念ですがパク・テヒは赤眼(せきがん)クラスの女なんですよ。今まであなたが襲っていた緑眼の韓女とはわけが違う。 

失礼ですがあなたが彼女を襲ったところで奴隷にされるのがオチかと」 

ふふふと口に手を添えてジソンが笑う。 

伊達皐月 

「だからと言って韓国人の手を借りるつもりはない。 

私は日本人の矜持をテヒに見せつけるだけだ。」 

キム・ジソン 

「承知いたしました。止めても無駄のようですね

ではご武運を………」 

ジソンが踵を返してボロポロになった寺を出た。 

伊達皐月 

(行ったか……) 

ビュッッッ 

ジソンの姿が一瞬にして視界から消える。 

伊達皐月 

「________________!」 

やつが消えたかと思うと一瞬にして私の背後に回り私の顔をベロっとジソンが舐めあげ、胸を掴んだ。 

キム・ジソン 

「そのきれいなお顔がもう見れなくなるとは残念です」 

伊達皐月 

「貴様っ!」 

私はジソンに向けて抜刀し、斬りつけたがすぐに間合いを取られて空振りに終わる。 

キム・ジソン 

「ごめんなさい。最後に純粋無垢なあなたの味を味わっておきたくて。では失礼」 

軽くお辞儀をしてジソンは今度こそ寺をあとにした。 

伊達皐月 

「………化け物どもめ」 

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