ハン・ジヨン
(待ち合わせ場所は……)
人通りの少ない小道を歩き、私は要人との待ち合わせ場所にたどり着いた。
もう先方は到着しているようで数人の女が軍服姿で待っていた。
エミリア・ヴァーシュタイン
「はじめまして、ハン・ジヨン殿」

私に話しかけてきた赤髪の女将校は10年ほど前にユジン様を暗殺した女だ。
ハン・ジヨン
「はじめまして、エミリア殿」

なるほど、確かにユジン様を暗殺しただけのことはある。
他のドイツ人とは違う覇気がある。
エミリア・ヴァーシュタイン
「時間もないので手短に済ませよう。
貴殿は韓国を裏切り、我らに組するための情報を与える。
その見返りとして関東地方の領有権を求める、ということで相違ないな?」

ジヨン
「そうですね。補足として今回のミッションでハン・ミリンとサランべ、それに偽物のハン・ユジンを誅殺してもらえれば問題ありませんよ」
ドイツ人にミッション遂行のための潜入経路を教える。
それが今回の目的だ。
私はドイツ人将校に潜入経路を記した地図を渡した。
エミリア・ヴァーシュタイン
「これは…
北アルプスの山越えか。
空を使ってはだめなのか?」

ハン・ジヨン
「ステルス機で潜入するという考えでしたらおやめになったほうがよろしいかと。
無数のドローンがあなたがたを蜂の巣にしても良いというのでしたら別ですが……」
今の時代、あんな大きなステルス機で潜入できれば苦労しない。
潜入するならステルスホバーを使用して陸路から高速で移動する方が良い。
エミリア・ヴァーシュタイン
「………………良かろう。
では成功の暁には約束通り関東地方をそなたに。
残りは我らが貰い受ける。」
ジヨン
「承知しました。ではご武運を祈りす」
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サラ
「情報によると北アルプスは最も険しい山と伺ってます。
行軍には手間取りそうですね」

エミリア・ヴァーシュタイン
「なんだ?お前はホバーステルスを知らないのか?
あれに乗れば山の険しさは関係ないんだよ。」
そういえばステルス迷彩を備えた浮遊式小型行軍システムを開発したと言っていたな……
確かにアルプス山脈は北アルプス、中央アルプス、南アルプスの中では北が一番険しい。
だがその分警備も手薄と聞いている。
ジヨンは我らの軍事機密であるホバーステルスを知っててこの作戦を推奨したのか。
(油断のならない女ね……)

サラ
「では東征は北アルプスからで問題ないですね。」

エミリア・ヴァーシュタイン
「まあそうなるな」
この作戦で日本の関東、東北一帯を制圧することになればいいけど……



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