登場人物
カン・ウナ チャン・ソンギョン ナム・ミニョン
新城修一 伊達皐月
伊達皐月
「え………………………?」
1

なんだ
ここは
ここはさっきいた森……………?
修一はどこに?
私は気付いたら再び森の中で一人ぼっちになっていた。
ガサガサッッ
伊達皐月
「だ、誰だっ!」
少し先の茂みで人の気配がした。
私は用心深く進みながら茂みをかき分けて茂みの奥に進む。
伊達皐月
「……………なんだ、修一か」
森の中にいたのは新城修一
ウナ様ではなかった………
新城修一
「え?皐月!?ってうわっ!ごめんっっ!」
1(2)

修一は私の裸を見て慌てて草むらに隠れた。
伊達皐月
「おい、さっき言っただろう。奴隷に服は必要ないって。いいから出てこいよ」
こいつを助けるために私はウナ様を裏切ってしまった。
私は内心イライラしながら眼の前の男に草むらから出てくるように言った。
新城修一
「え?さっきって、なんのことだ?ってかお前どうしたんだよっ?肌が黒いし髪の毛も暗くなってるぞっ?」
伊達皐月
「だからさっきお前と会ったときのことだよ。ウナ様とお会いする前に言っただろう。肌の色のことは気にするな。」
とにかくこいつを安全な森の外まで送り届けたら私はウナ様のもとに戻らないと
2

私とこいつはもう住む世界が違うのだから
新庄修一
「ウナ様?誰だそれ?
お前とは今、再開したばかりだよな?」
2(2)

修一はまだ草むらから出てこようとはせずに草むらの中から話しかけてきた。
伊達皐月
「え?何を言ってるんだ。お前とはさっき会っただろう」
待てよ
私は先程ウナ様の御前で額に血が出るほど頭を擦り付けた。
それなのに私の額には血どころかかすり傷一つない。
声が枯れるほど泣いたというのに涙のあとどころか、声も枯れていない。
そして私と会った記憶のない新城修一…………
伊達皐月
(時間が……………………巻き戻っている?)
そんなはずはない。
そもそも未来に行くということは理論的にできたとしても過去に戻るのは不可能なはず
伊達皐月
「お前、本当に修一なんだろうな?」
時間は巻き戻ったりはしない。
そんな奇跡は存在しない。
私は正宗を握り直した。
3

新城修一
「ちょ、待て待てっ
俺だってよくわからないんだっ
お前に殺してくれって言ったところまでは覚えているんだけれどそっから記憶がなくてさ
気付いたらここにいた。」
この言葉、さっきと同じだ。
先程全く同じ言葉を修一から聞いた。
本当に時間が巻き戻って……………?
カン・ウナ
「あら、お友だちですか?皐月」
4

伊達皐月
「あっ ウナ様っ
ウナ様・マンセー
ウナ様の忠実なる奴隷の伊達皐月がご挨拶申し上げますっ!」
私は急いで修一を無理矢理跪かせた。
やはりさっきと同じ流れになってる。
でも今回は私と修一のお互いの気持ちは口に出してない。
さっき、ウナ様は私が修一のことを好いていたことにお怒りだった。
仲がいいところを見せなければさっきと違う未来になるのだろうか?
新城修一
「おいっ、皐月
こいつは韓女じゃないのか」
突然、修一が立ち上がるとウナ様の胸ぐらを掴み上げる。
新城修一
「お前らのお陰で優衣はっ!」
4(2)

伊達皐月
「なっっ! 修一っ、やめろっっ!!!」
私は慌てて修一をウナ様から引き剥がし、地面に押さえつけた。
さ、最悪だ。
これならさっきのほうがまだまし
まさか修一がウナ様に掴みかかるなんて………
伊達皐月
「お前っ!何やってるのかわかっているのかっ!」
私は修一に大声で叱りつけた。
新城修一
「なにするっ!俺から優衣を奪ったクソどもなんだぞっ」
私は暴れる修一を必死で押さえつけた。
こ、こいつっ
自分の女を韓女様に提供するなんて当たり前のことじゃないかっ
カン・ウナ
「クソども……………ですか」
5

ゾクッ………
伊達皐月
「あ…………いぇ……………その………………」
ウナ様の殺気が辺り一帯を包み込む。
普段お優しいウナ様からは想像もできないほどの怒りを感じる。
私はウナ様の殺気に背筋が凍るのを感じた。
カン・ウナ
「あなたのお友達は言葉遣いがなっていないようですわね」
あ……………あぁぁ……………
だ、だめだ
また
またウナ様を怒らせてしまった。
6

伊達皐月
「もっ、申し訳ございませぬ。ほらっ、修一っ早く謝らないかっ!」
私は修一の髪の毛を思いっきり掴み、地面に押し付ける。
新城修一
「いやだっ!なんでこんなやつにっ!お前こそ、どうしちゃったんだよっ
こんなやつ、その刀で斬ってしまえばいいじゃないかっ!」
こ、こいつ
私の気持ちも知らないでっ
私は暴れる修一に怒りを覚え、修一を抑えつけている腕に力を込めた。
修一の力は弱い。
蒼眼の私の力があれば簡単に押さえつけることができる。
新城修一
「ぐぁっ………かっ かはっ くっ 苦しいっっ さっ 皐月っっ」
私は修一の呼吸が止まるほど首を地面に押さえつけ、とにかく喋れないようにした。
ドスッ
修一を押さえつけている眼の前の地面に突如、正宗が突き立てられた。
7

カン・ウナ
「見るに耐えませんわ。
皐月、このオスを処分なさい」
ま、まずい
修一の態度には腹が立つが流石に生命を絶つには抵抗がある。
昔、好きだった男と言うのもあるし、私の親しい友人は春奈を除いたらもう修一しか残っていない。
伊達皐月
「お、お待ち下さいっ
こっ、この者は私の大切な…………」
そう言いかけて慌てて私は口を閉じた。
ウナ様は私と修一の関係に敏感だ。
私が修一に好意をよせていたことがバレれば先程と同じ結末を迎えることになる。
カン・ウナ
「皐月、私はこのオスを処分なさいと言ったのですよ。
二度、言わす気ですか?」
新城修一
「黙れっ、クソ女っっ!お前らのせいでっお前らのせいでっっ全部めちゃくちゃだっ!」
私がウナ様に気を取られ、腕の力が緩むとその隙をついて私に押さえつけられたまま修一がウナ様にくってかかる。
伊達皐月
「このっ!黙るのはお前だっ、修一っっ!韓女様に楯突くなんてっ!何考えているだっ!」
8

こいつ、こんなにも状況が読めない短絡的な男だったのか
私はこんな男に心奪われていたとは
こいつをほっておくとまた私はウナ様に捨てられる。
それだけはだめだ。
またウナ様に捨てられるなんて考えられない。
新城修一
「皐月っ、お前までどうしたって言うんだよっっ!
俺のこと、愛してくれてたんじゃないのかっ!?」
8(3)

伊達皐月
「…………………..………っ!」
カン・ウナ
「………へぇ?」
8(2)

だめだ
言ってしまった。
前回、私はこの言葉が原因でウナ様に捨てられた。
カン・ウナ
「皐月、このチョッパリの今の発言………、本当なのかしら?」
ウナ様の声のトーンが下がる。
私は修一を押さえつけることを諦めてその場片膝をつく。
伊達皐月
「ウナ様っ
めっそうもありませぬ。
今から私がそれを………
ウナ様にのみ忠誠を尽くすと言うことを証明します」
ウナ様が前回ご立腹であった理由は私の心が修一にあると勘違いされたから。
修一を救うにはウナ様の勘違いを取り除くしかない。
伊達皐月
「修一、私と韓女様の今の関係を見ておけ。
そしてお前と私の関係など今は取るに足らないものだと認識するんだな」
9

私はわざと冷たく修一に言い放った。
ウナ様に修一との関係をわかってもらうためというのもあるがこの低能な劣等種であるこの男にも私との関係などもう存在しないのだと認識させなければならない。
私はウナ様の足元に跪いてその足元のヒールに口付けをする。


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